ひな祭りの由来を伝えるお話は幾つかありますが、
この作品も、災いを託して人形を川に流すという部分は
ほかの作品と共通しています。
ほかの作品には両親が病気になった娘の回復を願って
人形を娘の身体にすりつけてから川に流す、
などというようなものが多いように思います。
このお話では、両親は他界しているのですね。
女の子の3人の兄が一緒に住んでいます。
でも、上の2人は すぐに泣く妹「おはな」がうとましくて
まったく世話をしてくれません。
一番下の兄が おはなの面倒をよくみてくれるのです。
その兄弟愛に心が温かくなります♪
おはなが大切にしていた、木製の粗末な人形が
おはなが病気になった時に一番下の兄・三郎次に
「いかだを作って、自分を川に流して欲しい」
と話しかけるという展開が意外で驚きました。