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エリカ 奇跡のいのち」 みんなの声

エリカ 奇跡のいのち 作:ルース・バンダー・ジー
絵:ロベルト・インノチェンティ
訳:柳田邦男
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2004年
ISBN:9784062124850
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 23
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23件見つかりました

  • おもい

    • もゆらさん
    • 50代
    • その他の方
    • 神奈川県

     この絵本は、この評価の範疇には収まらない。いのちを、それも人のいのちを、一冊の絵本の評価をもってどうはかれと言うのか。
     人間は残酷である。優しい顔を持ちながら、二面性は拭えない。歴史に刻まれた事実である。生きるとは何なのか?しあわせとは何なのか?どれもこれも人間に都合よく解釈するではないか。訳者柳田邦男が問うた内容は、あまりにも重すぎる。
     絵本でなければいけなかった理由は、何だったんだろう。訳者のことばは、彼の勇み足ではなかったのか?後味がよくない。

    投稿日:2013/11/24

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  • 生き残る確率

    第2次大戦中のユダヤ人虐殺の悲劇。
    そんな中、走る列車から外へ投げられたため難を逃れた赤ちゃんがいたと言う実話です。
    お話は、成長したその赤ちゃんが自分の物語を著者に話す形で進みます。
    自分たちはこのままでは殺されると察していた母は
    一縷の望みを託して胸に抱いていた赤ん坊を
    走る列車から投げ出します。
    読んでいて、このシーンはたまらない気持ちがしました。
    このまま自分といるより生き残る確率が高いと判断したのでしょうが
    それを実行する勇気がすごい。
    もし私ならできないと思います。

    こんな奇跡のドラマみたいなお話が、淡々と書かれていて、
    それがまた胸を打ちます。

    投稿日:2011/08/12

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  • 列車から投げ出された赤ん坊

    エリカというユダヤ人のお話。戦争の時代の話なので、ちょっと悲惨ですが、命を救うためにエリカのお母さんは赤ちゃん時代のエリカを列車から外に投げ飛ばします。無事生き延びたからよかったけど、ちょっと何かにぶつかったらここで死んでます。戦争って本当に悲惨だな、と思う一冊。

    3歳の子供には早かったので反応はいまいちでした。

    投稿日:2011/06/05

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  • ホロコースト

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    内容はホロコースト(大量虐殺)で収容所に送られる車中に生後2〜3か月の主人公であるエリカが投げられ、そこで拾われ育てられ、作者である教師に偶然話されたことです
    テーマは非常に重いです
    直接襲撃や虐待を受けた内容はありませんが、エリカが顔もわからない両親の思いや状況を想像することで、次々と語っていく言葉が、心に突き刺さってくるようです
    本能的な母の愛のすごさによって、人類は生きながらえているのだと感じます
    命はすべて「奇跡」の産物だと思います
    それを人間の手で亡きものにする行為を絶対にやめなければ、世の中の悲しむ母はなくならないでしょう・・・

    投稿日:2011/05/13

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  • ユダヤ人女性の実話

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    表紙を見て写真かな、と思いましたが、
    よく見ると、克明に描かれた絵でした。
    でも、独特の臨場感が出ていています。
    作者が出会ったユダヤ人女性の実話だそうです。
    彼女は赤ちゃんの時、強制収容所に行く貨車から、走行中に放り投げられたというのです。
    それは、もしかしたら生き延びてくれるかもしれない、という両親の願いそのものだったでしょう。
    幸いにもその赤ちゃんは奇跡的に良識のある人に拾われ、
    育てられたのが彼女だったという訳です。
    戦争という現実と、生き延びてほしいという願いがよく伝わってきます。
    この実話から感じ取ることはたくさんあると思います。
    こうして、エリカのエピソードが、作者の手を通じて、
    そして、翻訳者も目に留まり、私たちに届いた、ということにも、
    感謝しなければ、と思いました。

    投稿日:2010/04/14

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  • 母親の勇気

    • くるりくまさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、女の子5歳、男の子2歳

    戦争中のユダヤ人のひとつの物語。
    小3の娘が「アンネの日記」を読んでいるのを見て、同じ時代にこんなお話もあったことを知ってほしくて、娘に差し出しました。

    強制収容所へ送られる汽車の中から、生き延びて欲しいとの希望をたくして赤ちゃんを投げた母。
    そして、そのユダヤ人の赤ちゃんを育てた母。
    二人の母の勇気に、心が揺さぶられる思いでした。

    600万人ものユダヤ人が殺されたという数字を聞いても、ただ数字に驚くだけです。
    しかし、こうして一人の人の物語を知ると、一人一人の大切な人生、600万通りもの人生がその奥に隠されていて、それが強制的に終わらされたことに、ものすごく重いものを感じました。

    投稿日:2009/07/18

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  • 平和な世界に生きているからこそ

    息子には少し難しいと思ったのですが、戦争や虐殺のあった事実は興味があったようです。

    戦争の悲惨さ、引き裂かれる家族。

    戦争はあってはならないことですが、悲惨な中でも、子どもを救おうとした親、そして見ず知らずの子どもを育てた育ての親の行為には頭が下がる思いです。

    平和な世界に生きているからこそ、戦争のことを忘れてはいけないし、子どもを巻き込んではいけないと切に思います。

    息子の心にも何か届いてほしいと願わずにはいられませんでした。

    投稿日:2008/12/17

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  • 600万の星が消えた

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子14歳、女の子12歳

    中学生の娘はこの物語が実話であると知ってショックを受けていました。
    「アンネの日記」がいくら有名でも、まだまだ子供たちには、ナチス軍によるユダヤ人大量虐殺の事は浸透していない事を感じました。

    収容所に強制連行されるぎゅうぎゅう詰めの列車の窓から、お母さんから生きる望みを賭けて放り出され、奇跡的に救われた女性のお話です。

    <お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。>
    訳者の蜩c邦男さんは、この文章に出会った時、翻訳させてほしいとおっしゃたそうです。

    写実的に描かれたモノトーンの挿絵の中のドイツ兵士の後姿はとても人間には見えません。
    人間の姿をした悪魔だったでしょう。
    列車脇に残された乳母車がとても物悲しい。

    あの時代、一つの命を守れることが奇跡だった。
    こんな悲惨な歴史があった事を、きちんと後世に残さなければいけない。
    そして、今の時代、あまりに軽んじられている命をもう一度見つめなおさなければいけない。

    投稿日:2007/10/17

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  • 教えてくれたこと

    • ねがいさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子6歳、男の子2歳

    走っている汽車から赤ん坊を投げる。
    恐ろしいことです。
    でも、こうでもしないと子どもを生かす可能性すらなかった、
    そのことを考えと胸が締め付けられます。

    ユダヤ人の子です。
    貨車にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、何時間も何時間も立ったまま移動させられる。
    ユダヤ人というだけで、人としての扱いをされなかった時代・社会で
    その赤ん坊が助かったとして…。
    もし誰かが気付いて助けられても、かくまう方にも命の危険が伴います。

    エリカのおかあさんは気の遠くなるような辛さと不安の中で
    助かる可能性が0でないならと、その一瞬に賭けたのでしょう。
    私だったら…という仮定はいつもため息と涙で終わります。

    この絵本のすばらしさは伝えてくれたこと、教えてくれたことだと思います。
    大人である私たちが、まず知っておかねばならないことだと思います。

    投稿日:2007/09/14

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  • 本物の勇気

    「もし自分だったら子供を投げ捨てただろうか、、、。仮に生き残ったとしても、幸せになるとは限らない、つらい目にあうくらいならいっそ、、、」私はこんなふうに考えてしまうかもしれません。万が一の希望に望みをかけたお母様と、それ以上に自らの危険もかえりみずエリカを育ててくれた人の勇気に心がうたれます。最後のカラーページ、「貨物列車」をながめる後ろ姿からは、過去を受け止め今をしっかり生きているという気持が伝わってきます。
    「国」が戦争をしていても、一般市民には国境などないのだ、と感じました。
    「戦争はいけないことだ」と子供に漠然とおしえるより、このような絵本を読ませるほうが、子供が戦争を考えるきっかけになると思います。母親の立場で読むのもつらいです

    投稿日:2007/09/01

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