体裁は低学年〜中学年向けの児童書です。
「ゾロリ」を始め子どもに人気の本って、大人が読んでもさすがにそこまでは楽しめない。
おならネタとか、あー子どもはこういうの好きだよねって、客観的に読む感じ。
でもこの本は、なぜかしら。大人が読んでも楽しめました。
いい年した大人ですが、続きが気になって、全ページ読んでしまった。
主人公は山田小学校4年1組のカナタ。
山田小学校での、かなりおかしな日常を描いた短編が何編か載っています。
百葉箱に住む石倉さんの話。
給食で人気のフルーツポンチのお話。
忍者の同級生シノブのお話。
みどりのおばさんならぬ「みどりのおじさん」(カッパ?)に水泳を習うお話。
など。
息子はフルーツポンチのお話で大喜び。
山田小の給食のフルーツポンチがおいしいのは、本物の「ポンチ」を使っているから。
カナタは、「ポンチ」を採りにいく給食のおばさんに同行して船で島に渡りますが、ピンチの連続。ベンチでメンチを食べたり、ボンチにダンチがあったり。これでもかこれでもかとダジャレが続きます。
さて、二人はポンチを手に入れることができるのか!?
カナタ君があまりに普通の男の子のため、お話の世界観とのギャップがまた楽しい。私は、好きです。こういう本。