くまくんのシリーズで一番心に残る作品です。
くまくんは、おじいちゃん、おばあちゃん、両親から愛情をたっぷりもらって、周りを幸せにするかわいいこぐまなんです。
そのくまくんが、素晴らしい幸せをサポートしちゃいます。
というのも、おばあちゃんに絵をプレゼントするのですが、それをめんどりさんに「おばあちゃんにとどけて」と頼みます。
絵を受け取ったおばあちゃんは、めんどりさんにキスをすると「これは、くまくんへのお礼のキスです。くまくんにとどけてくれませんか」と頼みます。
めんどりさんは、途中でかえるさんにキスを渡します。かえるさんはねこさんに、ねこさんはスカンクくんに、という具合に、キスがリレーされます。
ところが、途中でキスリレーが次に届かなくなっちゃうのです。
どうしてかは、読んでのお楽しみ。
それが、とってもハッピーなことに繋がるのです。
くまくんが起こした奇跡でしょうか。
そんな大袈裟なことではないかもしれませんが、背中を押したことには違いないでしょう。
子どもに愛情をかけることが、周りの人々の幸せにつながると感じられる本です。
子どもはみんなの宝物ですね。