ほんわかしたキャラクターが味わい深い西村敏雄さんの作品。
今回はくまたちのパン屋さんですね。
幼馴染のくまさんとしろくまさんがパン屋を開くのです。
甘いアンパンが得意なくまさんと、辛いカレーパンが得意なしろくまさん。
それぞれにおいしくて、評判になるのですが、
「店で一番おいしいパン」と聞かれて、けんかしてしまうのですね。
そこへやってきたカバの王様が、王様という威厳を利用して、見事解決!
「甘すぎず、辛すぎず」となる展開、なかなか哲学的です。
くまさんとしろくまさんが作ったパンだから、くまくまパン。
仲直りの味もちょっぴり入っているのではないでしょうか。
文章もリズミカルで、読み聞かせにもぴったりだと思います。