「3びきのくま」を読もうと思って探したら「こぶた」も読んだことがなかったので、こちらも読むことになりました。
訳が私の好きな瀬田貞二だったので、どんなお話かと興味を持ちました。
読んで驚いたのは私の思っていたお話と違う所、上のお兄さんたちは家を壊されて、下のこぶたのところに来た気がしていたのですが、この話では食べられるのですね。
昔話は元々は残酷なものが多くて、原文そのものでは子どもたちに影響があることを考慮されて簡素化されてきたと聞いています。
でも、この話は元のお話なんだろうなと思いました。おおかみと賢いこぶたの知恵比べを興味深く読みました。
最後も驚きでした。でも悪者というのか天敵がずっと生きていては、こぶたは平穏には暮らせない。そのことを考えるとこの結末もありかと。
今までにない強烈な印象に残る「三びきのこぶた」のお話でした。
絵もとても印象に残る絵でいいなと思いました。特にパレードの場面などは丁寧に描かれていると思いました。