いわさきちひろさんの絵は、細部まで緻密に描かれている訳ではないのに、なぜこんなに表情が豊かなのでしょうか。ページに大胆に残された余白も、想像を掻き立て、言葉の余韻を伝えるようです。
赤ちゃんって、電話が大好きですよね。「じりりーん じりりーん」の繰り返しも、とっても楽しそうでした。
赤ちゃんと一緒にいる時間はこんな柔らかく、優しい言葉と絵に包まれて、過ごしたい…と思わせてくれます。忙しい毎日に、育児を楽しむ余裕を忘れてしまうときもありますが、この本は、赤ちゃんの目線を代弁してくれているようでもあり、赤ちゃんと過ごす時間は本来はとっても甘い幸せな日々だと言うことを思い出させてくれます。