私がピヨピヨシリーズのファンになるきっかけとなったのがこの1冊。
1歳の娘よりも私の方がハマってしまった1冊です。
5匹のヒヨコ達がにわとりお母さんと一緒にスーパーマーケットに行きます。
品物の価格、陳列の雰囲気、タイムサービスの様子など、本当に人間の世界にあるそのままの風景が広がっています。
その中でつまみ食いするぶたの赤ちゃん、魚介類を吟味するアザラシ、バナナを売る猿の店員さんなど、思わず「クスッ」と笑ってしまう小ネタ(作者さま、すみません)とも取れる描写がちりばめられていて、1ページ1ページをゆっくり読み進めていく事が出来ました。
そしてそんな風景こそが、タイトルにもあるように非日常的な事が日常的に思えてしまう、ピヨピヨシリーズの最大の魅力なのだと思います。
飴ひとつでがっかりするピヨピヨ達。
お花を持って帰ってくるお父さんがピヨピヨ達をお風呂に入れてくれて、お母さんはその間に食事作り・・・。
お風呂から上がれば全員でできたてのご飯。
お父さんとお母さんはワインで乾杯。
何気ない日常、でもすごくあたたかな家族の風景が伝わってきます。
最後のページの朝ご飯の情景も素敵。
あまりに微笑ましくて、この本を読んだ次の日はピヨピヨ一家と全く同じ朝ご飯を私も作ってしまいました。
それ位、入り込んでしまう作品です。
さらに、描写がすごく細かいので、読むたびに発見があり、何度見ても飽きません。
言葉自体は少ないのですが、「ぶたさんは○○してるね。こっちには△▽があるね」などと言いながら読み聞かせが出来るので、1歳の娘も楽しそうに聞いています。
定番の1歳児向けの絵本ももちろん良いのですが、こういった見どころがいっぱいあって想像力次第で無限の読み方が出来る本も1歳の子にいいな、と思いました。
是非、小さいお子さんがいらっしゃるお母さん達にも読んで頂きたいです。