2歳11ヶ月の息子に読んでやりました。三匹がそれぞれの役割をもっておいしいスープを作っているのですが、ある日あひるくんが原因でけんかが起きます。そして、あひるくんは家でをしてスープが作れなくなる。残った二匹だけではスープも作れなくなりさびしくなったころ、あひるくんが戻ってきて仲良くなる、というお話。
色々なメッセージが含まれたお話です。それぞれの役割は互いに代わることができないということ。三匹がいて初めて成し遂げられることがあるということ。いなくなって存在の大きさがわかるということ。多少のわがままは許してあげようという大きな心のこと。他人がやっていることがどうしてもよく見えてくるということ。
2歳の息子は外でお友達と遊んでいてもすぐおもちゃの取り合いのけんかをします。そのけんかの様子がとてもリアルに迫ってくるようなイラストで描かれ、息子にけんかしているときはこんな感じなんだよ、と見せてあげられました。そして、最後のあひるがかき混ぜてこぼしている様子は、水遊びなどで水をあちこちにこぼしている様子に似ていると。あちらこちらが息子の行動を描写しているみたいで、息子は興味深く見ていました。
スープを通して、色々なことを感じ取れたいいお話でしたね。まだ息子には難しすぎる部分もありますが、客観的に自分の行動を見られる本なので、また時々読んでやろうと思います。
スープを作るなどお料理が好きなお子さんはもちろんですが、どんなお子さんでも楽しめる本だと思いますよ。