子どもの頃の私はとっても心配性でした(今もそうですが).
大好きな明太子をたらふく食べたはよかったけれど「子どもなのにこんなに食べちゃって病気になったらどうしよう」と後悔して不安になったり,飛行機に乗って出かける前日,「あんな大きいものが飛ぶなんておかしい.ほんとに飛ぶの?」と家族に質問攻めにしたり,なにかと不安を抱えてた記憶があります.
そんなときに私の不安をかき消してくれたのは,母の「だいじょうぶだって」という言葉でした.
母の「だいじょうぶだって」で何度となく心のモヤモヤがすっとなくなって穏やかな気持ちになったことを覚えています.
そして今,私は2人の息子の母となりました.2歳の次男は私に似ているのか何かと不安を抱えてしまうようです.いつもとは違う道を通るのを嫌がったり,人混みで泣き出してしまったり,些細なことをこわがったりします.そんなとき「だいじょうぶだよ」とだっこして声をかける私です.昔私が母に言ってもらったみたいに.
そして今度は次男の心配症のことを私が母に相談すると,「だいじょうぶだって.あんただって昔そうだったじゃん.」と母.
「だいじょうぶ」に支えられて「だいじょうぶ」で励ましてる毎日です.この言葉のおかげで今,子育てを頑張れてるのかもしれません.
「だいじょうぶだいじょうぶ」は,「だいじょうぶ」の言葉の持つ暖かさや思いやりを見事に表現している絵本だと思いました.