超有名作品だけあって、文章のリズムが良く、読み聞かせしていて読みやすい点は評価できますが、以下の3つの理由でガッカリでした。
(1)何の卵なのかという疑問が最後まで解決されない
ぐりとぐらが巨大な卵を見つけたところで、私は、「何の卵なんだろう」「何が産まれるんだろう」と思いましたが、食べることが何より好きなぐりとぐらには、そんなことはどうでもいいらしく、何の卵かに一切触れないまま、話はどんどん進んでいきます。
それでも、何の卵か明らかになることを期待しつつ読み進めたのですが、結局、最後までわからないままで、卵はカステラになってしまい、森の動物たちも何の卵かを気にせずに、カステラをおいしく食べておしまいです。
(2)卵もひとつの命なのに
卵もひとつの命なのに、食べることが何より好きなぐりとぐらには、そんなことはどうでもいいようです。このことを子どもに何と説明したらよいのでしょうか。弱肉強食?
(3)キャラクターの見た目があまりかわいくない
ぐりとぐらがあまりかわいらしくないので、愛着がわきません。