息子が大好きな「いもとようこ」さんの絵だったので大喜びして一緒に図書館で借りてきました。誰もが知っている悲しいけれど、心に訴えかけてくる内容のお話です。
読み終わった後の息子は「なんで、この女の子はどうしたの?」「死ぬってどういうこと?」「死んだらどうしておばあさんに会えるの?」「僕が死んだらママに会えるの?」などと質問攻めでした。息子が生まれてから私と息子の大事な人が何人か亡くなりました。そのため、息子にはあえて「死」とは「天国に行くことだよ、悲しいことではないんだよ。」としか教えていませんでした。「天国」がただの場所の名前としか思っていなかった息子は、この本を読んで初めて「死」の残酷さを知ったようです。一回読んだ後は「死んでしまった女の子が可哀そうで読めない」と泣きそうな顔で言い、それ以後は読ませてくれませんでした。「死」ということに対し、私がうまく説明できたのかわかりませんが、今までさけていたことについて一緒に話し合えるいいきっかけになったと思っております。いもとようこさんの絵も大好きですし、とてもいいお話だと思うので、息子がもう少し大きくなってからまた一緒に読んであげたいと思います。その時にどのような感想を持つかも、とても気になります。
いもとようこさんの絵が優しくて、そこがまたせつなさを増している気がします。心に響くお話です。