3歳9ヶ月の息子に読んでやりました。ゆらゆらと壊れそうな橋の上で繰り広げられる、生き残る方法を探る絵本です。子供には難しそう?と思われるかもしれませんが、結構おもしろいですよ。
うさぎとうさぎを追いかけるきつねが、今にも崩れて流れそうな丸太の一本橋の上で立ち往生。シーソーのようにお互いがバランスを取り合い、どちらがかけても荒れ狂う川の中にまっさかさま。助けがくるまでお互いに声を掛け合い、いろんな話をして、丸太から落ちないように木を使います。そして、なんとか2匹とも助かりますが、もう食べてしまおうと追いかけることはせずに、なんとか生き残れよ!ときつねが声をかけます。
ぐらぐらゆれる丸太の上で繰り広げられる会話は結構面白いです。きつねはうさぎを食べたいと思っているのに、自分の生死を握っているのがうさぎなので、うさぎを生かさないといけないというジレンマを抱えているからです。それがやがて相手を思いやる気持ちにも変わっていくというちょっと不思議な展開。この細かいところが3歳の息子にどこまで理解できたかはわかりませんが、丸太がゆらゆらしたり、ぐるぐる回っているところは面白かったらしく、喜んでいましたよ。
お互いに助け合って生き延びる方法を探るということを教えてやるには、もう少し大きくなってからまた読んであげたいと思いました。