エリックの大好きなおじちゃんが道で倒れて亡くなりました。
ママは「じいじは天使になる」、パパは「土になる」と言いますが、エリックにはよくわかりません。お葬式の日の夜、エリックの部屋にやって来たのは、おばけになったじいじでした。でも何かヘンな感じ。「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」。二人で忘れた何かを探します。様々な思い出が蘇ります。ついに見つかった忘れ物に、目頭が熱くなり、最後にはにっこり笑顔になれるストーリー。
身近な人との死別を、子供にもわかりやすく、明るく優しく描いています。対象は5、6歳からといった感じでしょうか。うちの娘はまだ3歳後半で、しっかりと「死」というものを理解していません。でもこの本を食い入るように見つめ、最後まで良く聞いています。彼女なりに感じるところがあるようです。「死」というテーマを親子で話し合う良い手助けになりました。もう数年待って、また読み聞かせたいと思います。そのときにはどんな事を思ってくれるでしょうか。
エヴァ・エリクソンさんの挿絵もいいです。
ぜひ皆さんにおすすめしたい良書です。