こどもに愛されたおもちゃはほんとうのものになる。
みんなほんものになりたくて必死です。
みんなナナに”おかたづけ”されたくはありません。
この部分、とても親には心の痛む部分だと思います。
そうだよね、どのおもちゃも遊んで欲しくて、捨てられたくないよね。
ビロードうさぎは失くなった人形の代わりに、ぼっちゃんのお気に入りとなり、そして”ほんもの”になる事が出来ました。
ナナには汚くてボロボロで捨ててしまいたいおもちゃだけど。
読んでいるとなんてナナは酷いやつなんだ!と憤慨してしまいますが、ふと、自分を振り返ってみると、同じような事をしようとすることあるなぁと…。
長男はおもちゃがなくなると大泣きします。
私は片付けなかったのが悪い!と思ってしまいますが、長男にとっては”ほんもの”がいなくなってしまった訳ですから、泣いて当たり前なのですね。
子供に読んでおきながら、親である私が考えさせられる一冊です。
長男はこのお話が大好きです。
何回も読んでと持って来ます。
結構長い話なのですが、静かに聞いています。
是非4歳頃から読んであげてみてください。