この本は、私が幼稚園の時に持っていた本で、
強烈なインパクトを受けたのを覚えています。
なんともいえない独特の雰囲気に、
好き嫌いよりも、とにかく衝撃を受けました。
うちの子供たちがどんな反応をするか知りたくて、図書館から借りてきました。
アメリカのインディアンたちに、
とうもろこしが伝わった経緯を伝承する民話ですが、
おばあさんの正体がばれてしまったときと、
灰の上で若者がおばあさんの髪の毛を持ってひきずるシーンはかなりインパクトがあります。
私自身は子供の頃に、ちょっと怖い、気味が悪い・・・と思ったものですが、
我が家の娘たちは、あまり怖がっていませんでした。
むしろおばあさんの正体に、プラス思考のびっくり!で驚いていました。
とうもろこしを大切にするインディアンたちの心や、
誰にでも親切にすることの素晴らしさを描いた素敵なお話、というのが
大人になった私自身の感想です。
とはいえ、やはりこのお話は、お子さんによって
好き嫌いはあるかな、と思います。
我が家の次女(4歳)は、どちらかというと
スズキコージさんの絵本も大好きなタイプなので、
多分全然怖がらないだろうと思っていましたが、
やはり全く怖がらず、むしろ好きみたいです。
わりとリクエストしてきました。
9歳の長女は、どちらかというと可愛らしい本が好きですが、
このお話は嫌いではないようです。
とうもろこしの中で横たわるおばあさんの絵を見た時に、
「あっ!!おばあさん!!」と、なんだか嬉しそうに目を輝かせていました。
可愛らしい絵本ばかり読んでいる子が突然これを読んだら
かなりの衝撃を受けると思うので、
お子さんに読んであげる前に、
お子さんのタイプによって大人が判断されると良いかもしれませんね。
個人的には、こういう本もお子さんに読んであげて欲しい一冊です。
インディアンたちの、慈しみの心が感じられて良い本だと思っています。