子供が感じる「いいこ」と大人がつい言ってしまう「いいこ」には、
感じ方や言葉に込められた思いが違うように思います。
大人にとっての「いいこ」は、
大人の言うことをよく聞き、何でも自分で出来る、
大人でさえ実現出来ない、
「大人」のような姿が含まれがちです。
子供にとっての「いいこ」は、
大人の邪魔をしない、大人に迷惑をかけない子のことと思っているのではないかと感じます。
でも本当はこの本でお母さんが言うように、
泣いていても、失敗しても、ついはしゃいでしまっても、
出来ないことが多くても、うっかり物を壊してしまっても、
子供の良さが失われる訳ではなく、
愛しい子供には違いない。
だから子供のことを「いいこ」という枠にはめるのではなく、
その子らしさを失わずに良さを伸ばしていける、
そんな言葉がけをしていくのが重要なのだと、
この本を読んで改めて思いました。