長〜いおつきあいの作品です。
いつ読んでも、楽しくて温かいと言う感想は変わりません。
ストーリーは、すかっり記憶しているのですが、絵本を開き絵を目にすると、いつも新鮮な『ワァ〜〜〜♪』っていう気持ちが胸に広がります。
扉絵のらいおんくんの横顔に和みます。
ピンと立っているシッポも可愛い。
ごきげんならいおんくんの家が公園の真ん中の動物園にあるって言うのが素敵です。
この眺めの良いこと。私のお気に入りのページです。
人の往来が日常で、らいおんくんに挨拶をする人たちはらいおんくんをご機嫌な気持ちにしてくれていました。
いつもみんなから挨拶に来てもらっていたらいおんくんが、自分から挨拶にと名案が浮かび、公園を出て、町へ。
顔見知りになっている人たちの思いがけない反応に、戸惑うらいおんくん。
きちんと挨拶できないなんて、「みんな ばかなんだ」と結論づけるところに、毎回ウフフです。
町を挙げての大騒動になりそうなのに、消防車を見物しているらいおんくんの後ろ姿も愉快です。
らいおんくんの心は、動物園の柵を越えたopen-mindedな気持ちだったのに。
人間は柵という保証がなければ挨拶もできない情けない有様。
フランソワだけが、らいおんくんにopen-mindedな気持ちで接してきたんですね。
これぞ、真の友だち。
ごきげんな気分で家へ戻れて、よかったよかった。
二度と、自分から挨拶に行かなかった理由も笑えます。
挨拶は、心からしなくっちゃ!
とても賢いごきげんならいおんくんです。