夜中に何度かけ直してもはがされる布団、朝ごはんを作っているキッチンに「おはよう!」とかけてくる足音、雨でも晴れでも拾い集められるキラキラ小石たち、、、。当たり前のようにある日常が、この絵本にもたくさん描かれていて、そんなこどもたちと過ごす毎日がなんて温かで、眩しくて、愛おしい時間なんだろうと、あらためて気付かされました。
長女は今年中さん。幼稚園へ通い始めた頃は、毎朝泣いていました。ようやく慣れた頃に急な引越しが決まり、大好きなお友達ともお別れすることに。新しい幼稚園でまたゼロからのスタート。この小さなカラダで、どれだけの緊張と不安を抱えていただろうかと、今でも思い出すと胸がしめつけられます。幼稚園の門をくぐってから、1人で歩いていく後ろ姿。お教室までの廊下がとても長く見えました。
それから1年。気付けばお友達もたくさんできて、毎日キラキラの笑顔で帰ってきます。4月からは妹も幼稚園。制服を着て、1人でお教室に向かう姿を想像するだけで、今から胸がキュンとなります。
あなた達の背中を見送る時、いつも願っているよ。「きょうもあなたにうれしいことがいっぱいありますように!」。
1日の終わりにあなた達の寝顔を見ながら、毎晩祈っているよ。「あしたもうれしいことがいっぱいありますように!」。
こどもたちのうれしい!≠、もっともっと大切にしたくなる、そんな一冊です。