デイビッド・スモールは、妻であるサラ・スチュアートとの共同作品「リディアのガーデニング」で1998年コルデコット賞オナー賞受賞しています。
2001年には、「So You Want to be President? (Philomel」の絵を描いてコールデコット賞も受賞しています。
この作品は、1985年のもの。
原題は、「Imogene’s Antlers」
物語は、主人公のイモジェンが目を覚ましたら、何と角が生えていたというシーンで始まります。
しかも、その角というのが半端じゃありません。
ちょこんとした角というのはありがちなのですが、この角は雄大な牡鹿のもの。
でも、イモジェンが悠然として普段と変わらずにいるというのが何とも良いです。。
ママは「なんてこと!」を気を失うし、お医者さんに原因はわからず、校長先生は、睨んだままどうしようもありません。
それに比べて、弟のノーマンやお手伝いのルーシー、コックのパーキンズさんは、事実を受け止めて実にユニークな対応するのです。
その後も意外な展開があるのですが、翌日には、角が跡形もなくなっていて、これで終わりかと思いきや、さにあらず。
あっと驚くサプライズのエンディングが待っていたのです。
とにかく難しいことは考えず、楽しめる作品です。
また、困難なことがあっても、泰然と受けとめることを諭してくれる絵本とも言えそうです。