保育園の絵本貸し出しで、長男が選びました。
テレビえほんでやっていたのですね。知りませんでした!
多分、長男も見たことはないと思います。
ざぼんじいさんは、とっても欲張り。
甘い実のなる柿の木を持っているのに、その実を誰にもあげようとはしません。
それにひきかえ、お隣に引っ越してきたまあばあさんは、朗らかで優しくて素敵なおばあさん。
ざぼんじいさんが、意地悪をしてやろうと、柿の枝や葉っぱをあげても、工夫して楽しんでしまうのです。
それを見たざぼんじいさんは、もうこれ以上いい思いはさせてやらないと、
最後には、大事にしていた柿の木を切ってしまうのです。
我に返って後悔しても、柿の木は戻ってきません。
ここまでしてしまうほどの強欲ってなんなんでしょう。
とりつかれているみたいで、怖いくらいです。
でも、まあばあさんは、そんなざぼんじいさんにも優しい言葉をかけてあげています。
普通だったら、今まで意地悪されてきたんだから「いいきみよ」ってとこだと思うのに、すごい人です。
ざぼんじいさんは、残っていた柿の実を庭に植えます。
また新しい柿の実がなるまで・・・
「桃栗三年、柿八年」というので、8年後でしょうか。
気が遠くなる年月ですが、その頃には、ざぼんじいさんも、まあばあさんや他の人達と仲良くなって、丸くなっているかな?
長男は、「切ってしまったらあかんやん」と悲しんでいました。
多分私自身が子どもの頃読んでも、同じことを言っていたでしょう。
「でも、仲良くなれたから良かったね」とは、素直には思えない感想でした。