沖縄の優しい言葉で、命の大切さを語っている本です。
この本を読みながら、20年ほど前に初めて沖縄に旅行した時のことを思い出しました。
西海岸のホテルまで向かう道すがら、いくつもの不思議な遺跡みたいなものに興味がわき
タクシーの運転手さんに尋ねると「お墓」だとのこと。
この本にも出てくる沖縄独特の「亀甲墓」と呼ばれるもので
女性の子宮をかたどったものだと教えてくれました。
子宮からでてきて子宮へ帰るのだと運転手さんはいい
あんなものが珍しいのかと、不思議そうに笑っていました。
また、お墓はご先祖がいるとても安心し安らげるところで
そこでお弁当を食べたり飲んだり歌ったり踊ったり、
時には一泊したり(さすが暖かい地域ならでは、深酒して気づいたら朝ということもあるなどとおっしゃってましたが^_^;)して
すごすこともあるのだと運転手さんから聞き
だから、本土の肝試しに出てくるような「怖いお墓」という設定は
ピンとこないのだとも言っていました。
この運転手さんが言っていたような
沖縄の人たちの、お墓とご先祖に対する感覚が、この本にも流れています。
そして、自分の命にたどり着くまでには
すごいたくさんの出会いと奇跡が重なり合っていたのだと気づかされます。
それをわかりやすくした、ちょっとした仕掛けもされていて
視覚的にも、おぉぉっっというところがあり
娘はそのページがとても気に入っているようです。