「せっけん つるりん」 ５歳のお子さんに読んだ みんなの声

おじいちゃんのつるつる頭を「つるつるりん」と
洗ってあげてたらせっけんが、窓から外へ
「つるりーん」と飛び出してしまった。
せっけんを追いかけて、裸のままあっちへこっちへ
かけっこする孫。

「つるりーん」がテンポ良く、追いかけっこのスピード感に
ぴったり。
おじいちゃんと孫だけの内緒事が、お風呂場の湯気に包まれ
ながら、あったかく、ほのぼの描かれてます。

まん丸笑顔のおじいちゃんも可愛い孫と
お風呂で、百まで数えて、「湯でたこ」になったかなあ！？

1978年と、発行されたのがかなり古いのですが、
色鮮やかで、あまり古さを感じさせません。

それよりも、せっけんを追いかけて
はだかで飛び出しただけで、
子どもたちは興奮。

せっけんがすべっていくスピードと
お話の展開のスピードが合わさり、
楽しませてくれました。

私の実家へ行くと、いつもおじいちゃんが息子をお風呂に入れてくれてます。
昔風なお風呂ですが実家とそっくりで息子も親近感がわくようです。

この頃の子供は裸が大好きで、まだ羞恥心もないので家でも裸でわざとウロウロしていることがあります。その点でも、裸で町を練り歩く姿たとてもおもしろかったようです。実際はできないけど、やってみたいこと絵本でやっていることが想像するだけで笑っています。

絵本を読みながらおじいちゃんの背中も洗ってあげて、とっても喜ぶからと次回へつながる話をしながらよく読んでいました。

おじいちゃんといっしょにお風呂。
おじいちゃんのあたまを洗ってあげようと、せっけんつけてつるつるりん。
あっ、つるりーん。
せっけんが、まどからとびだした。
そのせっけんを追いかけて、窓からとびだした男の子！

せっけんを追いかけて、あっちへつるりん、こっちへつるりんの男の子の様子に、読んでもらっていた子どもたち、
｢そんなこと、できるわけないよ。｣
なんて言いながら、どんどんお話の中に引き込まれていきました。
男の子がまちの中を素っ裸で、石鹸を追いかけているところを、笑顔で見守るおじいちゃんの表情が、なんともいえません。男の子も、ずっと笑っています。
お話の中に吸い込まれていた子どもたちも、ずっと笑顔でした。
できるわけないよなと思いながらも、できるといいなって、思っていたに違いありません。