多分、初めて読む韓国の人が描いた絵本です。題名から息子が飛びつきそう!と思って、
図書館から借りてきました。最初の2ページくらいまでは、男の子の喜びそうな“うんち”
の話でしたが、ところがどっこい!
子犬に産み落とされた“うんち”は、最初、似たような色・形の“つちくれ”からも汚い
やつと馬鹿にされ、大泣きします。それを見た“つちくれ”は段々と可哀相になり、本当は
自分の方が汚いやつだと告白をします。でも、その後すぐに、“つちくれ”は元の御主人
の下に戻ることに。孤独感に絶望的になりながら、雪の下で春を向かえ、乾燥しきった
“こいぬのうんち”の前に、救世主となるタンポポが現れ....
という途中はしんみりとした、でも最後はよかったね〜と思う話でした。
息子は予想通り、題名を聞いた途端にすぐ食いつきました。でも、段々としんみりとして
いく話に、自分の想像とかけ離れていたらしく、静かに聴いていました。そして、
読み終わった後に、一言、「(自分が想像していた楽しさと違って)つまらなかった」と。
でも、内心は、ハッピーエンドが気に入ってる様子でした。
私自身は最初、表紙をめくったところの、黒字に虹色の無数の丸模様に目を見張ったの
ですが、読んでみて、なるほど!と思いました。2度目からは、その意味するところが分る
ので綺麗と感じるだけではなく、あたたかさも感じられ、気に入っています。
題名からは想像できなかった展開ですが、そのギャップがお薦めな絵本です。お薦めです。
是非、読んでみてください。