「今の子供は、昔みたいに思いっきりケンカをする事がないよね…。だから、小学校の読み聞かせでもっとケンカネタを取り上げてもいいと思う」というお母さん同士の会話がきっかけで、この本に出会いました。
それまでにも色々、ケンカを題材にした絵本を借りて借りて借りまくりました。
おかげで良い本に沢山出会えましたが、その中でもこの本は秀逸だな、と感じています。
「いじめ」や「殴り合い」の描写がないので小さい子にも親しみやすく、かと言って「ソフトタッチすぎる」事もありません。
子供特有の残酷さは、きちんと描かれています。
いじめられた子の気持ち。
やってしまった子の気持ち。
仲直りの方法。
この本には、ぜーんぶ描かれています( ^-^)
1人で読んだ時には、涙してしまいました…やられた子の悲しい気持ち、やってしまった事を理解するまでの辛い気持ち、そしてそれを見守りたい親の気持ち(私自身ですね)が全部ストレートに伝わってきます。
我が子(5歳と7歳の男の子です)に読み聞かせた時は、それぞれ違う捉え方をしながらも2人とも真剣に聞いてくれました。
そして、ラストの「言いまつがい」の部分になると、ホッとしたのか堰を切った様に笑い出しました。
小学2年生に読み聞かせボランティアしてきましたが、子供達の反応はやっぱり同じでした。
小さな絵本だけど、子供達の来たるべき時に少しでも役立ってくれたらいいなって思っています。
いじめる時も、いじめられる時も、みんな必ず来るのですから。