「オスカー・ワイルドと言えば「幸せの王子」?」と思いながら、「絵も素敵だし、読んでみよう」と図書館で借りました。
「このお話は、きっと昔よんだことあるね!!」と娘達。「そうだった?」と読んでみました。
なるほど、少し違うお話でしたが、似たような話を読んだことありました。
しかし、この絵本は何とも不思議な情感を漂わせています。
大男は子ども達に庭を開放する喜びを知り、幸せな心を持つようになります。きっかけをくれた小さな男の子にもう一度会いたくて、毎日庭を見て待ち続けます。待ち続けて男は年をとりました。
冬のある日、庭に待ち続けた男の子が現れます。年老いた大男は、急いで男の子に会いに行き、その子が神であることを知ったのです。
男の子は「僕の庭につれて行ってあげるね。天国という庭ですよ。」と男を天国へ連れて行ったのでした。
なんと!!あっけない終わりなのですが、残された寂しさとこれで良かったんだという充実感が両方感じられました。
何度か、ゆっくりと読んであげるといいなと思いました。