久しぶりに読み応えのある童話に出会いました。
「ロボットカミイ」と「エルマーのぼうけん」を混ぜ合わせたような、純粋で、楽しく、素敵なお話。
ももいろのきりん「キリカ」が、本当に目の前で呼吸をしているように、キリカの存在を心で感じることができます。
絵を描くことが大好きな娘は、自分もクレヨンを持って、キリカに色を付けているように感じたのではないでしょうか。
特に、「クレヨンの木」は、圧巻でした。娘の好きな「モチモチの木」に明かりが灯った情景と同じくらい、心を打つ迫力があり、キリカのように首を長くして見上げたくなります。
娘は、その色とりどりの「クレヨンの実」を見ながら、
「このキャラメル色がいいな。こっちのバニラ色も好き・・・。でも、白いクレヨンがないよ。」と言うので、白い色で何を塗りたいのか聞いてみると、
「シロクマ!」と、即答が返ってきました。
そして、るるこが大きな画用紙いっぱいに描いたキリカのための家を見て、
「お〜、きれい!」と、感嘆の声を上げた娘でしたが、このページがお話の最後だと知って、
「え〜?つまんな〜い。続きが読みたいよ〜!」と、物語の世界から戻ってくるのを惜しんでいる様子でした。
でも、すぐに、自分でも大きなおうちを描いてみたい、と言い、
「ママ、画用紙をたくさん、たくさん貼って、つなげてね!」と、目をキラキラさせながら言いました。