実はこのベントレーが生まれ育った町に行ったことがあり、我が家にもベントレーがとった雪の結晶の写真の複製が飾ってありますが絵本の存在を知ったのは最近の事です。
雪の結晶に二つとして同じものがないということを発見したベントレー。科学者でもなんでもない、ただの農家の少年が雪の美しさに魅せられて写真を撮り続け生涯で6000枚もの記録を残し大発見へとつながるその人生はコツコツと続ける事の大切さを教えてくれると思います。また、多くの人が見る雪なのに、誰もしようと考えなかった雪の写真を撮る、その発想も見習いたいところです。
そういうベントレーの良さを知ってほしいと思い5年生の読み聞かせで使いました。
身近な雪の話題ということもあり、また自宅から雪の結晶の写真を持って行ったこともあり、興味を持って聞いてくれました。
美しい版画とともにつづられた本ですので、見せながら読むのに向いていると思いますが、雪の結晶の写真家の話のわりに結晶の写真は最終頁の3枚だけですので、読み聞かせや授業などでは補足的な資料を一緒に使うといいと思います。
ベントレーが生まれたジェリコという町はアメリカの北東部にあるバーモント州の本当に小さな、そして本当に田舎の町です。11月から4月頃まで雪に覆われる場所ですので、そんな雪など見飽きるようなところでベントレーのような偉業を成し遂げた人が生まれたことがとても素晴らしいと思います。