どんぐりむらシリーズ三作目ということで、楽しみにしながら読みました。
どんぐり村のお巡りさんは、今日も元気にあいさつしながら村をパトロールします。
交通整理をしたり、落し物を探したり、子供達を助けたり――。
「お巡りさんってすごいなあ!なんて、かっこいいんだろう!!」
どんぐり兄弟のお兄ちゃん『いっち』はそんなお巡りさんに憧れて、自分もお巡りさんになろうと頑張りますが…?
いっちのひたむきな姿に感動しました。
「今すぐお巡りさんになりたいけど、ぼくではまだなれない…」
そんな葛藤を抱えて苦しむところでは、胸が締めつけられました。
「でも大丈夫。その頑張りと夢を追いかける強い思いがあれば、絶対に立派なお巡りさんになれるよ」って応援してあげたくなりました。
なかやみわさんの絵は柔らかく優しい色づかいなので、見ていて癒やされます。
お話の中心人物だけでなく、どんぐり村の他の住人達も生き生きと表情豊かに描かれているから、どのページも見ていて飽きません。
この中から次の主人公が生まれるのかなぁなんて、楽しく読むことができました。