「はだかの王さま」の絵本が読みたいと思いましたが、ざっと調べたところ邦訳絵本や再話絵本が何冊も出ていて迷いました。
結局、バージニア・り・バートンの表紙の美しさに1票。この絵本に決めました。
子どもの頃に、「アンデルセン童話」は読んだ記憶はありますが、大人になってからあえて読んだのは初めてです。
乾さんの邦訳も大変読みやすく、何よりバートンの表現力に感動しました。
街の様子や、お城の中の背景などは、パーツパーツで描かれていましたが、余計なものを描かずに、読者がより見たいものを提供している。という感じがしました。
なので、うそつきの機織り職人(悪者)が使っている機織り機や、お着替えが大好きな王さまの等身大鏡などは、は何度も何度も、描かれていました。
ただ一つだけ、自分ではおうさまって、もっとかっぷくのいい、中年の王さまだと思っていたので、
意外と細身の若い王さまで、それだけはちょっとイメージが違っていたかな?
少々文が長いので、ちゃんとお話してあげると15分から20分はかかりそうですが、昔から語り継がれてきたアンデルセンの面白さは十二分に伝わる絵本だと思いました。
ちなみにうちの下の子は、別の「はだかの王さま」を読んだことがあるそうで、その絵本では最後に「王さまは何も来てないじゃないか」といった子どもに「よく本当のことをいっってくれた」と、ご褒美をあげるバージョンだったとか。
なので、恥ずかしがりながらも、そのままパレードをしていきました。というこちらの絵本のラストに驚いていました。