確かに子供でも大人でも明日が来て欲しく無い事ってありますよね。この絵本を読むと凄くそう思いました。誰にとっても事情は違うにしても明日にならなきゃいいのに。という日は絶対誰もが経験していると思います。特に子供達は毎日一生懸命小さい体で頑張っています。コンプレックスがある場合にはもっともっと学校等に行きずらくなってしまうのも確かだと思います。
うちの小学生の子も自分に色々とコンプレックスがあるようで、友達は○○が出来るのに自分は何も出来ない、等と自分と人とを比べてしまっているようで週末は嬉しそうなのに月曜日の朝顔を見るとやっぱり元気が無い事も多く、やっぱり友達と比較してしまっているのかな、といつも心配してしまいます。
なので私はいつも子供に出来る子は練習をしているから出来るだけ。誰も初めから出来る事なんて無いんだから、出来るようになりたい事が有れば練習すればいいんだよ。という風に言っています。でも子供は意外と深く傷ついているようでやはりなかなか笑顔が戻って来ないので本当に親としても心配です。
この絵本に登場するウールくんも自分の毛並みに対して悩みを持っているのですが、確かに人は人の見た目とか何が出来る、できないとか失敗をするとやけに批判をする事が多いと思います。大人でもそう言った事は有ると思うし、まして子供にとってはそう言った事が起こるともう2度と明日になって欲しく無い。と思うのは当然だと思います。
ウールくんは自分の悩みに対して色々と考えてみたり、お母さん達に相談してみたりして色々と解決策を見つけ出そうとしているのですが、でもやっぱり明日が来て欲しく無いという事がメインになっていて、それだけ悩みが本人には深い事が分かります。
でも最後には自分のコンプレックスだったはずの毛並みが自分の自信になって、学校に行きたくない、明日が来て欲しく無い、という気持ちはもうすっかり無くなってしまいました。本当にハッピーエンドでこの絵本を読み終えると気持ちがすっきりする、というかコンプレックス何て自分が思っているよりもなんてことないんだ。と思えてしまいそうになってしまいました。
うちの子も自分が今出来なくて悩んでいる事を一つずつゆっくりとでも練習して、いつか自分も皆と同じように出来るんだ、という自信を持ってもらいたいと思いました。この絵本がうちの子も含め、自分に自身が無かったり、不安に思っていて明日が来て欲しく無い、と悩んでいる子供達がいれば、是非読んであげて欲しい1冊だと思いました。悩んでいる子供達に笑顔が戻って少しでも前向きに物事を考えてくれるようになる、そんな魔法のような絵本だと思います。お勧めです。