「がまんのケーキ」 ９歳のお子さんに読んだ みんなの声

おいしそうなケーキを目の前に、
こいたろうさんとかめぞうさんは、
たべるのをがまんしています。

誘惑に負けそうなこいたろうさんに
かめぞうさんは、「がまんがまん・・・」

でも、とうとうかめぞうさんも
「たべてしまおうか・・・」

そのとき、息子は思わず、

「食べちゃだめでしょ！！」

と、叫んだのです！！

読み聞かせしている私も同じ思いでしたが、
こんなに夢中になって、声を上げるとは思っていませんでした。

びっくりです。

最後は、なんとか我慢できて、楽しいおやつタイムになって
私も息子も安心しました。

人間の究極の心理をついたこの作品。
笑い無くしては絶対読めない！！！

また、会話から垣間見える力関係とそれぞれの性格がたまらなく
愛おしいです。

「全ての学年に受けるよ。」
ボラともからの勧めで気になっていた作品でした。

3年生の読み聞かせでも、クラス中が大うけでした。
一番前の女の子が一言。「冷蔵庫にいれておけばいいじゃない」
ごもっともです。

こいたろうくん・かめぞうさんともすごくユニークだけれど、
それにも増して、満を持して登場のけろこさんの1ページの
ほぼ半分を占める顔…
このインパクトは是非、皆さまに楽しんでいただきたいです。

私はこの作品で初めてかがくいひろしさんを知りましたが、
昨年急逝されたとか…
残念です。

ご冥福をお祈りいたします。

すっごいたわいもない「ただ、食べたいケーキを我慢しているだけ」の話ですが、
その我慢している風景が第三者から見てると、おかしくておかしくて、たまらないんです。
ナマズの口がだんだんのびていって、よだれが広がっていくとことか、思いあまって自分のしっぽをかじっちゃうとことか…。

とにかく楽しく笑える作品なので、読み語りの導入などに使ってみてはいかがでしょうか？
幼稚園くらいから小学校中学年くらいにお薦めな作品です。