『徹子の部屋』で黒柳徹子さんが「弁慶は18か月もお腹の中にいたから大きかった」というようなことを言われていて、あの年代の方はそういうことをご存知だったんだなあと思いました。
私は、この物語を読んでそのことを知ったので、弁慶は生まれた時から突出した人だったのだと思いました。
源平絵巻物語は、10巻あり息子と読んできましたが、中でも一巻の『牛若丸』と『武蔵坊弁慶』が息子の印象に強かったようです。
弁慶の数奇な運命と牛若丸との出会いはとても有名なものだと思いますが、
大きくて力の強い弁慶が牛若丸にはかなわなかったというのが、子ども心をとらえるのだろうと思います。
この絵の弁慶はとても大きくて、3メートルはあろうかと思えるような大男に見えます。
この迫力は大判の絵巻物物語タイプの本だからこそ感じられるもので、このシリーズの絵もとても素晴しいものだと思います。
こうして赤羽末吉さんの絵本を読んでくると和物の良さを改めて感じるのです。
歴史への入り口にもなる本ですので、親子でも楽しめます。