タイトルを見て、『ん?“モヤモヤ袋”?????』でした。
扉絵の裏に原題
『THE HUGE BAG OF WORRIES』を発見。
『そっかあ〜、なるほど〜』と思い、開いてみました。
主人公のジェニー、ロウティーンのようですが、そろそろ思春期なのでしょうか。あれやこれや、心配事の山積する時期かな。
アイデンティティの確立期であるこの時期は、心理的な比較・競争が始まる時期で、ちょっとしたことで劣等感や敗北感を感じます。
特に自分の外見や行動を常に意識するようになり、 精神的なストレスも非常に高くなる時期で、モヤモヤ袋は、大きくなりながら四六時中くっついてまわるわけですよね。
大人が考えればちょっとした失敗でも、自分の人生が終わってしまったように悩み、さらに親をはじめ大人の事情も理解できるようになりますので、その問題についてまでモヤモヤ袋に詰め込んでしまう。
実にこの時期のこどもたちと向き合うのは、難しい事だと思いますが、ジェニーの隣りに住んでいるおばあちゃんのように、彼らを一人の人間として扱う姿勢がまずは大切かなと思いました。
それにしてもこのおばあちゃんが、袋を開けて、モヤモヤたちをジェニーと一緒に分類整理するあたり、すごいな〜と思いました。
今月11歳になる我が息子、昨夜読んで、「僕のモヤモヤ袋の中身は
、秘密です。いいたくありませ〜ん。誰にも見せませ〜ん。」。『まだ、たいしたものが、入っていないな。』と彼の軽さから、“探偵はは”は、推理しました。