うさぎの こどもの ままごと遊びの 会話です。
お母さん役をするミミちゃんに、ターくんが、「おかあさんになるって、どんなこと?」って、ボソッと聞きます。
ミミちゃん 自分のママを思い浮かべ、ミミちゃんなりの母親像を少しずつ話はじめます。
“名前を呼ぶこと”、“こどもと手をつないで歩くこと”、このあたりで、『ん〜、子どもらしい観察。かわいい。』って、思っていました。
でも、つぎのミミちゃんの一言で、『えっ!』でした。
“心配すること”。
“そして、おもわずぎゅっとだきしめること”
“おもわず、なみだがでること”
ここまで読んで、私は親である前に、私の母の事を思い出してしまいました。
子ども時代から現在に至るまでの、たくさんの母の愛情を思い出し、胸が熱くなってしまいました。
母にうけた“愛”を我が子にかけているかしら?
我が子への“愛”の方向は間違っていないかしら?”
我が子は、まだ見ぬ我が孫に、“愛”をじゅぶんに注げるような、“人としての愛の礎”が育っているかしら?
と、おもいは四方八方へ。
心をわしづかみにされた作品でした。
幼いお子さん向けのような紹介ですが、高学年のこどもたちにも読ませたい作品です。
10歳の我が息子。「ははは、心配すると声が優しくなるよね。いつもは、太い声なのに。」だそうです。