図書館から借りてきていつもの袋に入れていたら、学校から帰ってきた下の子が「なにこれ?」といって、取り出して読み始めました。
なかがわちひろさんが描いたおばあさんの“おすのつぼ”の家に、うちの子はいたく感動していました。
一見小さくてせまくて、使い心地の悪そうなこの家の小さな螺旋階段や、揺り椅子、小さなストーブや屋根裏部屋のような狭い寝床(二階)も、素敵だと力説していました。
この話は、もともとは昔話として伝わっていた2つの話がゴッデン家で混ざりあい、ゴッデン家風になったものだそうです。
ロシアの有名な昔話『金の魚』では、昔話らしい教訓的な形で終わりますが、
この『おすのつぼ…』のおばあさんは、最後に自分のおごった心を見つめなおすことができる分、結末に未来があります。
後、あばあさんの相棒の猫のモルトが可愛いです。
モルトが特別何かをするわけではないのですが、そこにいてくれるから、このおばあさんは最後の最後にこういう判断が下せたのかな〜と、思いました。
なかなか楽しい話です。
物語的には短いので、本を読むことが苦手なお子さんでも気軽に手にできると思います。