「やまんばのむすめ まゆのおはなし」のシリーズの一冊です。
季節は、ある冷たい春の朝。
となりやまをみると春のりゅうが出てきています。
真っ白だった山のてっぺんに、一筋黒い地面が顔をのぞかせています。
その細長くのびる筋はまるでりゅうのようでした。
『素敵な表現だな〜』って思い、読み進めていくと、
この時期に毎年やってくるお客様が、今日来るとのこと。
そのおもてなしが、また素敵。
私も、おこぼれに預かりたい。
お客様の姿が見えたページに驚きです。
お客様は、可愛い子ども連れでした。
おもてなしの後の、みんなでするお仕事がまた素敵。
一緒に、空に上がっているようでした。
『そうか〜、こうやって春はくるんだな〜』って、息子は納得していました。
やまんばかあさんがカッコイイ。
まゆのおめかしの様子がなんとも可愛らしい。
客様とのお別れのシーンが、またまた良いですね。
キャラクターの魅力たっぷり、春に向かっていく自然の情景描写も美しく圧倒されてしまいました。