最初、パラパラとめくって絵と文字を追いながら最後のページにきた時に心に刺さってきたのが「時代は言葉をないがしろにしている−あなたは言葉を信じていますか?」でした。
「もちろん」と心の中でそうつぶやきましたが、これだけ機械から流れる音、情報が多い時代の中で言葉も消費されていっていて、本当に心に留まる言葉って一体何だろう?って考えました。
二度目に手に取ってみた時、ゆっくりと言葉と絵をかみしめるように読んでみるとまた違った味わいが。
自然の中で何かを感じてみたいなとか、身近にいる人を大切にしたいなというような、ありきたりですが、そんなことを思いました。
この本を手にしたタイミングとか出会い方、読んだ時の状況などでもまた感じることが変わってきそうです。
絵がいせひでこさんなので、言葉と共に美しい絵も味わっていただけたらと、そしていせさんというとカバーの絵と本体の絵が違うことがありますよね。それは買った人の特権だと思うので、手にされたらぜひカバーと本体の絵が同じか違うか確かめていただけたらと思います。