どんくまさんも、うさぎの子どもたちも、
この絵本に登場するみんながみんな本当に優しい心の持ち主で、
ゆったりとあたたかい気持ちで読むことが出来ます。
お誕生日も年れいも分からないどんくまさんが
冬眠の間に見た夢は、少し切ないのですが
目覚めた時にお誕生日パーティーに呼ばれた時の嬉しさが
読んでいるわたしにも伝わってきました。
きっと、うさぎの子どもたちは
どんくまさんが冬眠をしている間に
お誕生日会の準備をしていたのでしょう。
とんび踊りも、その時に練習したのかなあ、
どんくまさんが目ざめるのを、今か今かと待っていたのかな
なんて、想像してしまいました。
こんなに長くシリーズが続いたこと、
本当にすごいことだと思います。
蔵冨千鶴子さんの物語と、
柿本幸造さんの絵が ぴたりと寄り添っていて
世界中で愛されている理由がよく分かります。
絵本は、国境も越えるのですね。
わたしも、この絵本が大好きなうちのひとりです。
ながくながく、ずっと残してほしい絵本です。