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ぴっぽのたび」 大人が読んだ みんなの声

ぴっぽのたび 作:刀根 里衣
出版社:NHK出版
税込価格:\1,760
発行日:2014年11月10日
ISBN:9784140361177
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,177
みんなの声 総数 67
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37件見つかりました

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  • 無限の夢

    • すずらんぷさん
    • 40代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子19歳、女の子17歳

    読み終わって、ふわーっとした、何かもやに包まれたような気持ちになりました。美しい、心が洗われるような絵を楽しむ絵本である一方で、とても哲学的な絵本でもあると思いました。
    それぞれの月の夢の中で、美しい場所に暮らす小さな生き物たちは、それぞれが果てしない夢を見ています。
    それは、傍目にはないものねだりのようにも、少し贅沢な悩みのようにも思えるものもあります。
    でも、今の場所に安住するだけでなく、もっともっとと夢を追い求めていくことが、「生きる」ということなのかと、おぼろげに感じました。
    すぐに答えが見つかるわけではないけれど、夢見ることが夢をかなえるための第一歩なのかな、とも思います。
    美しいだけではなく、なかなか深い絵本でした。おすすめです。

    投稿日:2015/04/18

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    3
  • 絵の力 受賞レビュー

    • みぃあさん
    • 20代
    • その他の方
    • 神奈川県

    真っ赤な表紙を見た時に、夢に出てきそう・・・と思わず手に取りました。
    実際に、夢の中を旅するお話だったので幻想的な絵に納得。

    12ヶ月を色だけで表している、と言っても過言ではない、鮮やかなページが続き、ページをめくる度に息を呑みました。こんなに色鮮やかな夢を見られたら素敵だな、誰の夢の中なのかな、とぼんやり考えつつ読んでいるものの、絵に圧倒されているうちに読み終えてしまいました。

    本を読み終えてから、「あの時、ぴっぽは何故・・・」、「ぴっぽと羊はどこに向かったのだろう」というような疑問が色々と湧いてきました。本の中で明確に述べられている内容が少ないのですが、印象に残った絵を思い浮かべながらあれこれと想像をめぐらせてくれる余韻もまた楽しめました。

    やや大人向けの絵本かなという印象でしたが、これをこどもと読むなら、読みながらどんな話をするのだろう、この絵本の持つ力や魅力を私はきちんと伝えられるのだろうか、と悩んでしまうほど静かな力を持つ作品だったと思います。

    投稿日:2015/04/06

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    3
  • めくるめく夢の世界

    • 大行さん
    • 60代
    • じいじ・ばあば
    • 千葉県

    ページを開くたびに思わずため息。和のかおりがそこはかとなく漂う画面構成に目を奪われて、ものがたりの進行を忘れてしまいそうになる。そんな絵本です。お話しは遠慮がちに、でもしっかり考えられていて、悲しくなり、寂しくなり、嬉しくなって、胸が締め付けられる結末が用意されている、クオリティーの高い作品。
    4,5歳向けだと思うのですが、大人が手に取っても十分に楽しめます。保育士志望の学生たちが、感動の溜息をついていました。日本語版の刀根さんの作品はこれだけのようですが、翻訳前に入手して読んでみようと思っています。

    投稿日:2015/01/10

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    3
  • 優しい気持ちになります

    旅をしながら色々な出会いを繰り返すことで自分の置かれている状況を見つめなおす、なかなか深い物語で大人も考えさせられます。もう少し大きくなって、わがままを言うようになってきたら読み聞かせてあげることで、ぴっぽを自分に置き換えて考えてくれるようになるといいなと思いました。小さなひつじさんは可愛いです。

    投稿日:2015/04/13

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    2
  • 遠い夢

    5月、6月、7月…四季折々の色が幻想的で、思わず見惚れてしまいます。

    それぞれが美しい世界だけど、どこか満たされない、そんな寂しさも感じられる。
    眺めながらどうしてこんな気持ちになるのだろう…と、少し泣きそうになりました。

    「めぐる季節の中で、必ず変わらないものもある」
    ぴっぽはようやく出会ったのですね。ずっと一番近くにいた大切なものに…。

    私は8月の海が好きです。
    鏡のように自分の中に映る星たちに、触れてみたい…一緒に踊ってみたい…

    みんな自分の居場所があってそこで生きて、それでも誰かに会いたいとかどこかへ行ってみたいとか、何度も遠い夢を見ているのですね。

    投稿日:2015/04/11

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    2
  • 大事な宝物です

    子供もいないのに、猫が好きで「猫の絵本って結構おおいなぁ〜」というのが、絵本に興味を持ったきっかけなのですが、猫も出てこないのに、あまりの絵の美しさに手元に置きたくなったのが、この絵本です。

    疲れた日の夜や、ふとしたときに、時折、ページを開いてはうっとりしています。

    刀根さんは雑誌などで紹介されていて、以前から注目していたのですが、日本語版がなかなかなく、最初に購入したのは「very big carrot」でしたが、刀根さんの美しい絵を堪能するには、少し小さいように思いそこが不満でした。

    でも、待ちに待った最初の日本語版の絵本「ぴっぽのたび」は、大きめのサイズで、その点でも満足でした。

    ぜひぜひ、多くの方に紙の絵本で、この作品を堪能していただきたいです。

    投稿日:2015/03/31

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    2
  • 風景との調和

    鮮やかな色を基調にしたグラデーション、特にホワイトの使い方がとても効果的で、透明感と同時に奥行きも感じられる幻想的な風景の数々。それはもう、物語の背景と呼ぶのは、もったいないような素晴らしさです。

    風景が魅力的な絵本作家さん・・・ふと葉祥明さんを思い出しました。葉祥明さんの絵は、稲穂などがなびいているような風を感じるイメージですが、刀根さんの絵は同じ風景でも、ほんわかとした丸い形が多く使われていて、その空間に風景が浮かんでいるようなイメージでした。だから、夢の中の景色の幻想的な感じがより強く感じ取れるのかもしれません。

    カエルのぴっぽと羊は、とても愛らしく、風景に同化しているけれど、不思議に存在感もあります。ぴっぽは羊と出掛け、いろいろな動物の果たせない夢や思いを聞いたのに、なぜか羊をおいて一人でどんどん行ってしまいます。羊が自分のそばにいなくなってはじめて知る羊の大切さ・・・。そして冬を越え、春が来てやっと羊と再会。物語も奥が深く、味わい深いです。

    子どもでも絵の美しさやカエルや羊の可愛さを楽しめると思いますが、大人にとっては、何度も手に取りたくなる、時間を忘れて眺めていたくなる絵本だと思いました。

    投稿日:2015/04/01

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    2
  • 素晴らしいの一言です

    物語も文は短めなのにとても心に響き、心温まります。
    友達の大切さ、温かさを改めて教えてくれる本。
    子供たちにもしっかりと読んであげたい絵本です。
    絵を見るだけでも、まるで美術館に居るような、そんな気持ちになります。
    絵の美しさ、物語の素晴らしさに、この絵本を読んだ後はとても心が温かくなります。
    素晴らしく美しい、素晴らしく素敵な絵本です。

    投稿日:2015/03/27

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    2
  • 洗練された絵本

    まるで外国の画集のような、素敵なイラストが満載の絵本です。

    夢の中の物語ですが、読んでいると本当に良い夢を見ているような気持ちになります。

    寂しげな場面があるのですが、
    それが嫌な感じではなく、儚げで、繊細で洗練されています。

    ポエムのような文章にも嫌味がなく、
    不思議とやわらかな気持ちになりました。

    どちらかと言うと大人向けの絵本かもしれません。

    投稿日:2015/02/16

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    2
  • 絵を堪能

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子13歳、男の子10歳

    ためしよみで読ませていただきましたが、絵の美しさに惹かれ、思わず購入してしまいました。その本が今届きましたが、買って正解でした!

    画面で見ても美しいですが、手に取ると良さも倍増です。
    特に9月の小麦畑、1月の雪景色は、見開きページ一面が同色で圧巻です。
    5月のポピーや3月の花も幻想的です。

    ストーリーは、一人ぼっちのかえるくんがひつじ君と夢を見るという
    シンプルな話ですが、絵を見ていると気持ちが癒されるような素敵な絵本です。感受性の強い次男は、とても気に入ってくれる気がします。

    投稿日:2015/01/28

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