「このあいだに なにがあった？」 大人が読んだ みんなの声

福音館の絵本はこだわりがあると聞いたことがありますが、この絵本おもしろいですね。変化した「間」にポイントんあてた写真絵本ってなかなかないのではと思います。いろいろなことに興味を持てるようになる保育園の年中・年長、小学生低学年の頃に人気が出そうですね。

構成はいたってシンプルです。
定点観察の写真が2枚提示され、その時間推移の間で何が起こったか、
推理するのです。
レベルは、幼児にとっては程よいと思います。
表紙のヒツジ写真2枚は、簡単と言われればそうですが、
この間に毛が刈られたと推理する頭の働きって、やはりすごいと思います。
お風呂の写真は、ある意味いろいろと推理できますよね。
答えは提示されますが、もちろん、違う展開だってありうるのがミソ。
推理する楽しさを体感できると思います。

小学校で読み聞かせボランティアをしています。
5月に2年生に読む本を探していて、
ちょうど前日が金冠日食の日だったので、
この本を見つけたときは｢おお〜っ！！」と
嬉しくなりました（日食がテーマのページもあるので）。

中１の息子を練習台によんだら、
「この本面白いね〜！」
「でも、読み聞かせじゃなくて、自分でページをめくって
楽しむ本だよね。」…と。
…確かに。文章も少ないので、使い方も難しいかも。
（少人数だったら楽しいかと思いますが）。

目の付け所の面白い本でした。
お風呂は…やっぱり〜！とか、笑えました。
裏の表紙まで楽しめます♪

【事務局注：このレビューは、「このあいだになにがあった」かがくのとも　2010年4月号　に寄せられたものです。】