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フレデリック」 大人が読んだ みんなの声

フレデリック 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1969年
ISBN:9784769020028
評価スコア 4.44
評価ランキング 11,427
みんなの声 総数 113
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大人が読んだ みんなの声から

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25件見つかりました

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  • 「ちょっと かわっていること」

    寒い冬に向けてせっせと働く野ねずみたち。
    ところが、フレデリックだけは働いていないようです。

    「おひさまの ひかりを あつめているんだ。」
    「いろを あつめてるのさ。」
    「ことばを あつめてるんだ。」

    とは、フレデリックの主張。
    これって、働かなくて済むための口実なのでは?もしかして、
    「ありとキリギリス」のような話の展開なのかと思ったのですが、
    最後は意外な展開で、どんでん返しとなりました。

    目に見えないことだけに、すぐには理解してもらえないけれど、
    フレデリックにはフレデリックなりの、冬へ向けた仕事を
    していたんですね。

    サブタイトルに「ちょっと かわった のねずみの はなし」とあります。
    学校生活や社会生活のような集団生活に於いては、とかく周りに
    合わせること、周りと共存することが良しとされています。
    ですから、フレデリックのような個人プレーは、きっとタブーと
    されることが多いと思います。

    けれど、このお話では敢えて、フレデリックの主張を誰もとがめる
    ことが無く、そのまま受け入れてくれたおかげで、フレデリックの
    隠れた才能が開花したんじゃないか、そんな気がします。

    「ちょっと かわっていること」は、決して悪いことばかりでは無いんです。
    それはきっと、何かの才能のサインかもしれません。
    出る杭は打つのではなく、伸ばしてやろう!
    そう思わせてくれる、素敵な作品です。

    投稿日:2011/12/06

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    6
  • 自分と向き合う

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    むずかしいんですよね。きれいごとや偽善でなく
    自分の心を感じようとしてみると、正直
    みんなで冬支度をしているさなかに協力せずに
    一人違うことをしている様子に何とも違和感を感じます
    でも「アリとキリギリス」と大きく異なるのは
    フレデリックも彼なりの冬支度をしているということ。
    しかもあれもこれもと一生懸命にそして皆のために…
    キリギリスのように遊んでいるわけではないのです

    そして仲間が参加しないことに
    怒りつつも寛大であることが実に重要な私へのヒントのような気がします。瞬間的に腹を立てることは簡単です。危うく私もそうしてしまいそうです。
    でもネズミの仲間はフレデリックを許容し寛大に
    見守ったからこそ、結局冬の退屈な暗い世界を明るく穏やかに過ごすことができたのです。そして感謝するのです

    人と違うことを前向きに肯定してくれる絵本です
    子供は少なからず人と違うと感じることを抱えているような気がします
    そんな子たちに自信と「これでいいんだ」と安堵感を感じさせてくれるのでしょう。
    そして大人たちはきれいごとでなく自分自身と向き合わせてくれる絵本です

    投稿日:2011/12/03

    参考になりました
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    4
  • 物質的満足と精神的満足

    私は勝手に、この『フレデリック』と『おんがくねずみ ジェラルディン』、
    『マシューのゆめ』はレオニの芸術三部作だと思っています。
    それは単に、質ではなくて内容が芸術に関するものを扱っているからです。

    この本では、人が満足を感じるには、食欲や物欲などで満たされる物質的満足
    と文化的なことに対する精神的な満足があるということを、レオニは言いたい
    のではないかと思いました。時として、人は、その文化的な満足(精神的満足
    にのみ癒されることがあると。

    フレデリックが芸術肌であることは、とてもよく分かったのですが、どうも
    読み手の私の想像力が足りないからでしょうか? 残念ながら、いまいち、
    フレデリックが想像を促す太陽の光とか色とか、そして詩のすばらしさが
    私自身には伝わらず、共感することが出来ませんでした。
    特に詩がこの話のキーになっているような気がして、何度も読んで想像力を
    働かせてみたのですが、駄目でした。

    なので、レオニのメッセージは捉えられた気がしますが、共感を伴えなかった
    ので、この評価にしました。

    投稿日:2011/12/10

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    2
  • 深い。

    レオ・レオニの作品らしく、こちらもとても深い内容で、大人もはっと考えさせられる絵本でした。
    絵も文章もすばらしいです。
    人にはそれぞれ違う視点があって、それはとても素晴らしいこと。
    いろんな考え方があるからこそ、楽しく有意義な生活が送れるんだということ。
    フレデリックたちに改めてたくさんのことを学んだ気がします。
    子供たちにも読んであげたいですが、親御さんたちにもぜひ読んでみらいたいと思える絵本でした。

    投稿日:2010/12/02

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    2
  • 難しいなあ

    • きゃべつさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子7歳、男の子4歳

    絵本の世界も深いな・哲学だなあと思うことが最近あります。
    それは、この本のような大人でも簡単に結論が出せないような本に出合うからです。

    皆が働いてる間に、フレデリックが集めていたものは言葉なのです。
    フレデリックは詩人だから言葉で皆を暖かくするのです。

    「皆と同じじゃなくていいんだ」というテーマがレオ・レオニの本には多いです。このお話は「それぞれの得意分野で貢献すればいいんだ」というメッセージも加えられています。
    異な感性を認めるということ、言葉で言うのは簡単だけれど
    本当に認めることは簡単なようで難しいですよね。

    フレデリックのような人が近くにいたら、私は人間として魅力を感じるかもしれないけれど
    きっと敵味方分かれるんじゃないかなーと
    かわいいねずみの絵に反して、難しいことをふと考えました。

    投稿日:2009/04/15

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    2
  • ねずみのフレデリックは ちょっと かわった のねずみ
    そんな  タイトルがありました

    ねずみたちは 冬を迎える前に 食べ物を集めて働きました

    でも・・・・フレデリックだけは 働かず じっとしています
    おひさまの光や いろや 言葉を集めているんですって・・・・

    仲間のねずみたちは   腹を立てますが

    いざ 冬になり 石の間で 過ごすのです
    はじめは 食べ物を食べて ぬくぬく  楽しかったけれど

    食べ物がなくなると  凍えそうで 元気がなくなります

    そんな時 フレデリックは   元気のないみんなに おひさまのひかりや色を 感じさせてくれ 
    そして いろんなお話をしてくれて   みんなを 楽しませてくれたのです

    食べることは 大事なことです 
    それと同じように 心が豊かでないと 幸せに生きられないと言うことを フレデリックは 教えてくれたのですね

    投稿日:2019/10/18

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  • 約20年ぶりに読んでみて

    レオ・レオニ作品に初めて出会ったのは約20年前の小学校1年生の時でした。担任の先生が『スイミー』を読み聞かせてくれたのがきっかけでレオ・レオニの世界が大好きになり、図書室にあったこの作者の絵本を片っ端から借りて読みました。

    『フレデリック』については、実はあまり物語の内容は覚えていなく、ただ、あのフレデリックののんびりした表情はずっと私の心の中にありました。

    大人になって久しぶりに読んでみると、「フレデリックってただサボりなのか…?」と思ってしまう部分があるのですが、子どもの頃はそんなふうに感じていなかったと思います。当時物語に納得していなければこれまでずっと好きな絵本として記憶されていなかったはずだと思うのです。

    他の人と異なった考えを持っていてもいい、自分には自分の役割があるという世界観をすんなり受け入れていたのでしょう。そして、フレデリックの個性と表情が結びついて「なんか好きだなぁ」と幼いながらに心に刻まれたのだと思います。

    子どもから大人へと成長するにつれて、周囲と違うことがだんだん変に見られるようになります。そうして、周りと合わせるために自分を押し殺すようになるものです。
    大人になって再びフレデリックに出会いその個性にふれ、最初は「あれ?」と思いましたが、最終的にはなんだか自分を肯定してもらえたような気持ちになり癒されました。

    投稿日:2019/02/13

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  • アリとキリギリス

    レオ・レオニ先生の作品でも有名な「フレデリック」。
    初めて読んだ時は、アリとキリギリスのお話を思い出しました。
    ですが、アリとキリギリスとは違います。
    個人的には、人は「衣・食・住」が大事ですが、この絵本は、それ以外の芸術活動も生きる糧になると伝えたいのかなと思いました。
    ちなみに読んでいて、芸術肌の人は、創作活動に熱心で、その他を疎かにしがちであると思ってしまいました。
    いろいろと考えさせられる絵本です。

    投稿日:2018/11/18

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  • うーん

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子6歳、男の子2歳

    賛否両論ありそうな物語です。
    みんな一緒でなくていいということを言いたいのだと思いますが、みんなと一緒に働くことが軽んじられているような・・・。
    絵はおしゃれだし、フレデリックは詩人のようです。
    勝手な想像ですが、村上春樹さんを好きな人が好みそうだと思いました。

    投稿日:2018/03/19

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  • フレデリックの集めたものは

    冬のためにみんなは小麦やトウモロコシを集めているのに
    フレデリックはみんなと一緒に働かず、
    光を集め、色を集め、言葉を集めていました。
    4人の仲間は働かないでじっとしているフレデリックに、
    だんだんイライラしてくるようですが、それでも食料を
    分け合い5人で冬を過ごします。
    やがて、食料も尽きはじめ、口数も少なくなった頃
    仲間の問いかけに、フレデリックは、語りかけることで
    みんなにあたたかい光や、楽しい季節に集めた様々な色彩や
    素晴らしい言葉の数々をあたえました。
    ほかのネズミにないものをもっていたフレデリックは
    持っているものを上手にみんなにプレゼントできたようです。

    投稿日:2016/12/05

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