「ターちゃんとペリカン」 大人が読んだ みんなの声

『くまのコールテンくん』で有名なドン・フリーマンの作品ということで、興味を持ちました。
毎年夏休みにキャンプする海辺で、ひとり魚釣りをするターちゃん。
そこで、去年出会ったペリカンに再会します。
ふたりのやりとりに、心配したり、驚いたり、感激したり。
素朴だけれど、素敵なものがギュッと詰まったお話です。
「うみのみずってまるでペリカンみたいだよ。
きたなとおもうといなくなるし、いないなとおもうとまたくるんだもの」
というラストのセリフが大好きです。

男の子が　一人で海へ魚釣り
そこで出会った　ペリカンとの　おもしろい　体験をしました

ペリカンが魚を素早くとったのには　拍手・・・！
それが魚を　すべり落として・・・・
ターちゃんは　ペリカンを待っているうちに　海の水が　満ちて　
自分の　赤い長靴が　海に流されたこと

でも　この子は　勇敢でした
智恵がありました

海の水の　しおが　曳くのを待っていたのです

ターちゃんは　海の水の　満ち引きを　体験し
ペリカンとの楽しい体験を　したんです

ドン・フリーマンの　優しいタッチの絵本に　ほっこりした物を感じました

　あっ、いいなぁ。セガマレ本だぞ、これ。
登場人物ターちゃんとペリカンの関係が、なんとなく羨ましくて
じーっと聞き耳を立ててしまいそうな仕立ての絵本です。
フリーマンのそれは、子どもを愛する優しさでしょう。

　家族でキャンプ、初めての釣り、真新しい赤い長ぐつ、それに
友だちと信じて止まない一羽のペリカン・・・
男の子ならもう、興味津々の品々がずらっと並んでいるのですから。

　色鉛筆のやさしいタッチが爽やかです。
ターちゃんとペリカンが友だちのように話をしたり、自慢し合ったり、
その空気感がとても自然で、夕日の時間を共有しているかのように
自己陶酔してしまいました。

　偏見のない絵本作家フリーマンに、感謝。
良本をありがとう。