大きな穴が2つもあいたセーターを着て暮らしている猫の話。
2006年刊行。
この絵本は、自分でページをめくりながら体験するのが面白いので、内容の詳細は書かないようにしたい。
この面白さや、衝撃、変な感じ、シュールさ、意味不明さ…などをどうやって人に伝えたらいいのかわからない。
とにかく、実際に本を開いて、次々ページをめくっていくことで、読者がいろんなことを感じたり、考えたり、突っ込みをいれたり、本を投げ出してみたり、また読み返してみたり、やっぱり本棚にしまってみたり、しかしもう一度気になって手に取ってみたり…いきつ戻りつ、本と付き合って、一体何だったのかわからないけど、面白かったような気もするし、つまらなかったような気もするし、どうでもいいような気もするし、実は深い意味があるのではないかという気もするし、でも所詮絵本だからそんなに深読みしなくてもいいような気もする。
特にメッセージ性があるわけでもないが、メッセージがあるような気もする。
読み手によって、どうとでも解釈できる、楽しみ方無限の珍しい絵本だと思う。