長野県の絵本美術館「森ののおうち」で原画展示中ということで読んでみました。
『がろあむし』の作者の舘野鴻さんの作品ですが、
絵は教え子のかわしまはるこさん。
さすが、リアルな生物画が印象的な舘野鴻さんの描写の息遣いそのまま、
さらに愛らしさが加わった完成度に驚きました。
かわしまさんはアマガエルが大好きだそう。
その愛があるこその造形なんですね。
池のそばの草むらにいる3匹のアマガエル、ラッタ、チモ、アルノーのおはなし。
かくれんぼをするのですが、体色が変わってしまっての騒動です。
3匹の様子から、カエルの生態についても学ぶことができます。
体色が変わるのは、成長の証。
子どもだからこそ、実感する驚きが見事に盛り込まれていますね。
天敵のサギとの遭遇もスリリング。
伸び伸びとした3匹の姿がとても清々しいです。
そして、草むらの植物群の鮮やかなこと。
よおく見ると、虫たちもそこここに。
小学生くらいから、生き物たちの世界を体感できると思います。