大きな木を動物たちの団地にみたてた設定も、登場する動物たちのキャラクターもよく考えられていて、読みやすかったです。
少し前からチラホラ聞く話ですが、最近の子どもたちは実によく、親を含む周囲の大人たちに守られ過ぎているように思います。
自分自身の子育ての反省を含め、こんなに何でもかんでも子どもが自力ですベきことを親が手を出してしまっていいのかな?……と。
もちろん、一昔前に比べ、身近なところでの犯罪が増えているせいもありますが、
問題が起きたとき、子どもたちで解決する力を育てずに、周りの親たちがすべてを排除して《危険なもの・汚いもの》から子どもたちに見せない・触れさせない状態で育てたとき、その子たちが大人になった時、次の世代の子どもたちをどう育てていくのでしょう?
この絵本を読んでいて、あまりに未然に「事件」を防ぎすぎていたので、(それが悪いわけではありませんが)これでいいのかしら?と、考えてしまいました。
ヘビだって、確かに裏がありそうな顔をしてくすのき団地にやってきていますが、なんにもしていないのに悪者扱いされて、汚い部屋まで見せられて、ちょっと可愛祖すぎると思いました。
他の方が感想に書いているように、動物たちの素晴らしい団結力は心地よいくらい決まっていて、見ごたえはありますよ。