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わたしのぼうし」 大人が読んだ みんなの声

わたしのぼうし 作・絵:佐野 洋子
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,650
発行日:2022年06月22日
ISBN:9784591174180
評価スコア 4.85
評価ランキング 100
みんなの声 総数 19
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  • 子どもの大切なもの

    どんなに汚れても、お気に入りの帽子を大切にしていた自分の息子の子ども時代を思い出して、懐かしく感じた絵本です。
    そのくせお出かけ先で何度も忘れて、送ってもらったり、受け取りに再度出かけたり。
    親が感じる世界と、子どものこだわる世界の違いを感じたのは帽子でした。
    懐かしく感じました。

    投稿日:2019/06/02

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    1
  • 文章も絵もさりげない感じですが、こういう感じの絵本は好きです。
    私の帽子への気持ちが、丁寧に描かれています。
    子供の時に、大切にしていた小物というものは、ちょっとした不注意がもとで、手の届かないものになってしまったりします。
    作者の幼少のころであろう主人公は、大好きなアイスクリームも
    食べずに泣き続けます。
    私も父親に抱かれて、デパートを少し回る間に、持っていたちいさな
    ハンドバッグが消えてしまったことがあります。
    後半、主人公が、新しい帽子にどんなふうになじんでゆくかも
    可愛らしく描かれています。

    投稿日:2018/02/04

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    1
  •  絵本作家の佐野洋子さんは、エッセイでしばしば、幼くして亡くなった自身の兄について綴っています。当然佐野さんも幼かったわけですが、兄はやさしく、自分を守ってくれる白馬の騎士でもあったのでしょう。
     そんな気分がこの絵本にはあふれています。
     羊にかまれた「わたしのぼうし」を引っ張ってくれたのも「おにいさん」だったし、デパートでまいごになった時「わたしのぼうし」でわたしを見つけてくれたのも「おにいさん」だった。
     買い物に行くにも、とんぼとりに行くときにも、わたしの手をしっかり握ってくれたのは「おにいさん」。
     このように、この絵本に登場する「おにいさん」はとってもやさしい。

     絵本では、ある日汽車でおばさんの家に行く途中でわたしはお気に入りの帽子を風で飛ばしてしまいます。
     それでおとうさんがお兄さんとわたしに新しい帽子を買ってきてくれるのですが、わたしはなかなかなじめません。
     なじめない女の子の気持ちもいじらしくて、かわいい。
     それがあるきっかけで、また「わたしのぼうし」になるのですが、そのきっかけは絵本を読むお楽しみにしましょう。

     この絵本のようなことが佐野さんの小さい頃に本当にあったのかわかりませんが、きっと誰もがそんなふわふわした、甘酸っぱい思い出をもっているような気がします。
     表紙の「おにいさん」を見つめるわたしはまるで恋人を見つめるようでもあります。

    投稿日:2017/08/27

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    1
  • 字が多いですが、とっても読み聞かせやすく、読んでもらいやすい絵本だと思います。
    この絵本がちがうのは、なんだかとっても人間らしい気持ちが文章に現れていることです。特に反抗期にはいった子供は、帽子をなくしてしまって新しいものに馴染めなくて、不機嫌な女の子の気持ちに共感できるのではないかと思います。
    今まで読んだ絵本にはないこのストーリーがきっかけで、本って面白いなーと思うかもしれませんね。
    ページの手触りも普通の髪質と違います。カラフルな柄なわけではないですが、ストーリー重視でおすすめな絵本です。

    投稿日:2014/10/03

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    1
  • 共感してしまいます。

    お気に入りのぼうしを無くしてしまう気持ちがよく描かれている絵本に思いました。
    我が家も子供の帽子を2つほど無くしたことがあります。
    1つは新幹線に置き忘れてきてしまい、もう1つも外出先で無くしました。
    どちらも本当に気に入っていて、しかもまだ新しかったので、親の方も残念に思った記憶を鮮明に覚えいて、こちらの絵本を見て当時の気持ちを思い出した。

    投稿日:2022/11/14

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