ならの大仏さま」 大人が読んだ みんなの声

ならの大仏さま 文・絵:加古 里子
出版社:復刊ドットコム
税込価格:\3,080
発行日:2006年
ISBN:9784835442181
評価スコア 4.83
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みんなの声 総数 22
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  • 歴史がわかる ならの大仏さま

    加古里子さんが1985年に発行された 本です
    歴史年表がついていて 中国、アジアやヨーロッパ 、アフリカの歴史まで詳しくかかれています
    しかも日本の歴史  平城京の頃のことが詳しくかかれていて 非常に読み応えがありました
    行基菩薩の教え人々の働きぶりはすごいです

    ならの大仏さまは すごく大きいです
    子どもの頃 遠足でいって その大きさに驚いた 感動を覚えています

    いろんな人々の知恵 大工さんの技術 職人たち そこで作業した人々のおかげで 今の奈良の大仏様があるのだなあと 改めて感動しました
    しかし 歴史の中には 権力争いがあり 戦争をして 火事で燃やされてしまったこと
    大仏様がどうして作られたのか   多くの人々が 大仏様に願いを込め 守り続けて来たことは 素晴らしい人間の知恵と工夫だと 加古さんはかかれています
    人間の弱さ 愚かさ 仏にすがる気持ちがこうして 守り伝えられたのですね
    そして これからも 守り続けていく事が大切ですね!
    加古さんの思いがこの本の中につまっていると感じました

    投稿日:2016/07/13

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  • 夫の母が「表紙の仏さまの表情にホッとするわ。素敵」と、この絵本をとても気に入った風だったので、実はかこさとしさんの作品なんですよと説明。大人向けなのか「加古里子」と漢字で著者名が書かれていたせいか、義母もはじめは気付かなかったようで。

    しかし、ひとたびページをめくると、そこは緻密で正確で臨場感あふれる「ザ・かこさとしワールド」です。巨大な大仏と、その造営に挑む人々の小ささのコントラスト。都のマップや、お堂の細密な線画の美しさ。何度もページをめくる義母は、歴史のドラマに浸り、ため息まじりに過去の偉業に思いを馳せているようでした。

    日本史に疎い私も、そこはかとなく漂うサイエンス視点からの加古さんの歴史解説に好奇心が存分に刺激されました。いかに長期の大事業であったか、その熱量がいかほどであったかが伝わって来る描かれ方で、少しずつですが隅々まで眺めてしまいました。面白かったです。

    10年前に義父が亡くなった時、日本中お寺巡りの旅をして寂しさを紛らわせていた義母。今はあの頃とは見違えるほど元気ですが、先日「復刻版が出たらしいですよ」と一冊プレゼントしたところ、とても喜んで受け取ってくれました。

    投稿日:2021/08/11

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  • 修学旅行へ行く前に

    中学の修学旅行で奈良の大仏を観ました・・・が、あの頃は正直鹿におせんべいをあげるのに夢中で・・・。「でっかーい!」との感想しかでませんでした。
    社会の資料集や教科書で大仏の作り方の図解なんかは描かれていたので事前学習でみんなで模造紙に書き写した思い出はありますが。ここまで「奈良の大仏」に特化した本があったとは!!
    修学旅行に行く前に出会いたかった〜という感じです。
    臨場感ある細かい書き込みや歴史背景、その後の様子などが丁寧に丁寧に描き込まれていて、まさに大仏様マニアのみならず、奈良の大仏様に出会った人、これから出会う人へのバイブルになると思います。
    また奈良の大仏様に会いに行きたい!そう思わせてくれる「ならの大仏さま」です。

    投稿日:2021/08/11

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  • 加古さんの才能に圧倒される

    科学に関する本を沢山書いていらっしゃる加古里子さんの作品なので、さぞかし骨太な本なのだろうと覚悟して挑みましたが、歴史にあまり詳しくない私にとっては、予想を上回る難解さでした。大仏がどのように作られたのかという科学的な観点からのみならず、建立に至るまでの長い歴史が、客観的に広い視野で描かれています。奈良の大仏さまはこれまで何度も見た事がありますが、こんなにも多くの危機を乗り越え、数多の人々の思いにより現在の姿を保っているのだという事を初めて知りました。日本で起きた数々の戦争や疫病を見守ってきた大仏さま。千年先も、平和な奈良の地に大仏さまがいらっしゃる事を、願ってやみません。

    投稿日:2021/08/11

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  • 歴史はいま 受賞レビュー

    この本を読み終わる、というのはいつのことになるのだろう。
    ましてや絵本なのだからよみきかせ、とはならないかこさんの図鑑のような絵本シリーズは、写真よりもはるかに雄弁で解説がこれでもかというところまで調べられまとめあげられていることにいつも唸らせられます。
    時代背景を考慮し、あえてひらがな表記としている「なら」。
    大仏を巡る連綿たる時間の流れは、仏教の起こり、宗教の起こりから始まり、教科書にあるような「奈良時代」だけでない時代時代の姿が描かれ、歴史というものがずっと続いていてあり続けていること、そのことを忘れがちな私たちは叱咤されます。

    投稿日:2021/08/11

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  • 緻密で濃い内容

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    教科書より圧倒的にくわしく、歴史専門書よりかなりわかりやすく、緻密で濃い内容です。
    あとがきに、加古里子さんが5年かけて調査検証し、専門家の協力も得て描いたとあります。
    建立に至った時代背景、実際に工事をした多くの人たち、焼失と再建の歴史など興味深く読みました。
    人々の心の拠り所であった大仏さまが、昭和の戦争で金属として供出されてしまっていたら…と思うと、現在も大仏さまに会えることに感謝です。

    投稿日:2021/08/09

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  • 守り守られて残る 受賞レビュー

    コロナ禍、近年続く自然災害、近隣国との軋轢…
    聖武天皇が憂えた危機感も
    こんなふうであったのだろうかと想像します。

    今日でさえ
    大きな橋や超高層ビルを見ると
    どうやって造るのだろうと感心しますが
    コンピュータも重機もなかった天平のむかしに
    よくもまあこんなに大きな仏像を!
    と感嘆せずにはいられません。

    君麻呂という偉大な設計者がいたこと
    周りに土を積み上げ炉を移動しながら青銅を流し込んだり
    頭部と手は別に作って鋳カラクリ法でつなげたこと等々
    「なるほどそうやって」と頷くことばかり。

    日本史の教科書には
    743年大仏造立の詔が出され
    752年に開眼供養の儀式が行われたことのみ載っていましたが
    その後、頭がとれたり、大仏殿が焼失したり
    修復や修理、再建を繰り返して
    現在に至っていたのだと知りました。
    建立されてから1300年もの間かわらず
    人々を守ってくださってきたということであり
    大仏さまもまた人々によって守られてきたのですね。

    青春時代、一目惚れした仏像があります。
    深い黒、限りなく慈愛に満ちたお顔―中宮寺の弥勒様。
    吸い込まれそうになった記憶があります。
    半世紀が過ぎ、親友から
    その弥勒様に魅せられたと先日、便りが届きました。
    私が出会った50年前からずっと同じ姿で私達を包んでくれていたのだ、いや実は50年どころか飛鳥時代からずっと人々の心を救ってきたのだと思い至りました。
    そして私達がいなくなってからもかわらずに人々を癒し続けるのだと。
    だから『ならの大仏さま』の中の
    「大仏建立に関わりをもった人はつぎつぎに歴史から消えてゆきましたが、大仏は残ります。」の一節に感じるものがありました。
    消えてはゆきますが、関わりをもった人々(許されるなら私達のように建立、造営に携わらなくとも心惹かれた人も含め)の思いも
    残る大仏とともにあると信じたいです。

    投稿日:2021/08/09

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  • いつかこの目で。。

    • ピーホーさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    おもしろいですね!
    作者のかこさとしさんが、どうして東大寺がこの場所に造られ、大きな仏像は何のためにまつられ、誰がどんな目的で造り、その本当のねらいや、材料、方法、どんな風にして造りあげたか。そして、長い間どのようにして守り伝えられてきたのかについて、美しい絵とともに詳しく書いています。
    7.8世紀の世界の様子にまで遡り、歴史を見ていくと、かつて勉強した日本史に登場する人物の名前が次々に出てきて、記憶が蘇ってきました。
    たくさんの時間と人とお金をかけて造られたならの大仏さま。
    歴史の勉強から離れて久しく、特に興味を持っていたわけでもなかったのですが、本を読み進めていくうちに引き込まれてしまいました。
    創建当時の金色に輝く大仏さまと華やかな宴の様子は、想像するだけでも圧倒され、この目で見てみたかったなと思いました。
    その後、何度も災いに遭い、破損や焼失、再建を繰り返してきたならの大仏さま。
    まだ実際に、奈良を訪れことのない私は、いつかその姿を拝みに行きたくなりました。

    投稿日:2021/08/01

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  • 難しいけれど読むべきお話

    ならの大仏さまについては、つくられた背景やその後、何度か戦で被害を受けたといったことについて、これまで学校で学んできました。そのため、「ならの大仏さまのお話ね…」と気楽な気持ちで読ませていただきましたが、加古さんの意図はとても深淵でした。

    この絵本では、歴史の教科書と違って、大仏さまに関わった多くの人の、その人たちの目線・考えを含めた「大きな歴史のなかでの大仏さま」のお話が描かれていました。そのため、歴史の教科書に書かれていることと同じ内容でも、もっと身近に、現実味をもって感じることができました。

    この絵本は、子どもが読むには難しい内容だと思います。
    学校で日本史を習った娘といつか読んでみたいと思いますが…加古さんの「大仏の歴史を通して人間の弱さや美徳を学び、生きる上での『道しるべ』としてほしい」という願いを受け取ることができるようになるのは、一体いつになるのでしょうか。
    大人の私にも十分、難しいお話でした。
    ただ、だからこそ、読みたい、読むべき絵本だと思います。

    投稿日:2021/08/03

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  • みっちり

    ずっしりとした本に詳細にかきこまれた絵と文。驚くほどみっちりとつまってます。まさに、加古さんの絵で描かれた贅沢な教科書みたいな感じで、楽しく読みつつ学べます! 歴史を学んでいる子どものときに出会いたかったな、と。手元において、じっくり読みたい本です。

    投稿日:2021/07/30

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