この絵本は2002年9月11日に発行されたのですね
2001年9月11日 ニューヨーク国際貿易センタービル テロで 破壊されて 1年後に発行されたのです
アネハヅルたちが モンゴルの草原から ヒマラヤ山脈を越えて インドへ渡るときのお話しです
キツネが1羽の若い鶴の命を奪いました 仲間のみんなは哀しみ
二度と戻らない命に どうしようもなくくやしく そして あのとき クルルがカララにえさをあげるから キツネに気づかれたと クルルのせいにするのです 仲間はずれにして クルルは友達も仲間も信じる事ができなくなるのです
たった1羽で 惨めな自分に 苦しむのです
そして 自己嫌悪に陥り 自分の顔 自分の脚 自分の翼 みんないやだと 思うのです
そんな気持ちですから 飛ぶこともできなくなり 一人 えさも食べずうずくまり 自分のプライドを保つしかできなかったのです
他の鶴は みんな飛び立ち 一人の残された 悲しさ ああ〜 仲間とは何なのでしょう
そんな時 カララが舞い降りてクルルのそばへ来てくれたのです
クルルは カララの優しさに 閉ざしていた心をほぐすことができたのです
また キツネガ襲いかかろうとしたとき クルルはカララを押し 一緒に飛び立つことができたのです
あんなに 苦しくて 飛ぶことができなかったのに・・・・
すごい力がわき上がったのですね いざというとき思いもかけぬ力が湧くあがる そして 二羽の鶴は飛んでいくのです
感動的なお話しでした
黒田征太郎さんの絵は 見事で もの悲しさ力強さが溢れています 命がけで生きるアネハヅルの 感動作です
高学年の子ども達に是非読んであげたいお話しです!