本当にほんとうに、ホントに待っていたんでしょうねぇ〜。
主人公の男の子が手にした不思議な箱は、とっても素敵な箱でした。
サンタさんへの思いが強すぎて、箱の中にあんな映像が見えてしまったのかも。
いえいえ、やっぱり心待ちにしている男の子への神様からの一足早いプレゼントだったのかもしれませんね。
ごく一般的な日本の家庭のクリスマスイヴの様子が、読者に親近感を抱かせてくれます。
そして、それと対照的な箱の中のクリスマスファンタジーワールドが美しくて、この年齢になっても夢広がる思いで読みました。
最後に箱について言及されていませんが、男の子にとってサンタさんが来てくれた事で、箱の役目は終わりきっと静かに消えたのじゃないかしら?
そんな風に考えて絵本を閉じました。
男の子の仕草や表情がなんとも愛くるしくて、またクリスマスに読みたくなる作品になりました。